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2009年01月26日(月)更新

旧正月

本日も、香港のI社長からなんだか心温まるメールが届きました。

中国は現在旧正月、そしてまさに今日は、正月元旦(農暦年初一)です。
そして日本同様、中国でもお年玉をあげる習慣になっているそうで、そのお年玉(紅包)を貰うべく皆さんあらゆるところで待ち構えているのだそうです。

まず始めに、I社長の住んでいるマンションの管理人や掃除のおばさんがその紅包を貰うべく、朝から待っているそうです。
そして、工場ビルの管理人さんも、紅包を当然受け取れるものとして待ち構えているそうで、旧正月のお休みにもかかわらず会社に渡しに行くそうです。
更に、日頃行き付けのレストランのウエイターさんやウエイトレスさんがまたまた、紅包を待っているそうなので、今週中は彼方此方のレストランに行くことになるそうです。
極めつけは、日頃I社長と滅多に顔を合わせない、工場のごみ集めの担当者も早朝から深夜までごみ置き場で待ち構えているそうです。

その為、この時期は常に、紅包を持ち歩き外出しないと行けないようです。
顔が広いと中々厄介ですが、想像するとなんだか愛苦しいと思いませんか?
皆さん、年齢問わず、お年玉を待ち構えているというのが実にいいですね。

カレンダー

今から十数年前、私はカイロに滞在しておりました。
イスラム社会も、バクシーシと呼ばれる施しがあります。これは冨ある者から貧しい者へ施しをしなさいというものです。
然しながら、私は、当時20代前半の若造でしたので、そのシステムを実践できずにいました。
それはお金が有るとか無いとかということではなく、自分は日本人であるから関係ない、と言わんばかりな傍観者的発想であったのを恥かしながら覚えています。

やはり、海外で暮らすということは、その国に住ませてもらっている、そして何かしらの仕事を貰っているという謙虚さがまずありきのように思えます。
そして、どんなに小さくてもいいから何かしらその現地の為になることを出来れば、尚良しではないでしょうか。
当時の私はその気持ちが欠けていたと思います。

今日のI社長のメールで、十数年前の自分にタイムスリップしたように思えました。
そういう意味では、偶に思い出すのも悪くないですね。

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