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2009年06月01日(月)更新
茨城県日立市の工場から
いよいよ6月に入り、今年も残るところ7ヶ月。刻一刻と時は過ぎ去ります…
今月も気合入れてバリバリ働きましょう!と、気持ちは十分なのですが、なかなか
数字がついてこない。そのジレンマを早く克服しなければなりませんね。
世の中のせいにしてもしょうがありません、東京彫刻号というバスに乗るか降りるか、
乗ったからには方向を見失わずにしっかりと目標を見続けることが重要です。
というわけで、先週末の土曜日、朝7:30上野発の特急フレッシュひたち号に飛び乗り、
茨城県日立市の工場見学と我らが一橋大学関先生塾頭の若手経営塾「立志塾」の開講式
に行って参りました。
上野駅でドタバタと電車に飛び乗ったら目の前に関先生、偶には良いこともある
ものです、1時間半の車中で色々と勉強させて頂きました。
工場見学1番目、東海駅で待ち合わせの日立市の小山さん、一橋大学の学生さん、
日経BP社の記者さんと共にタンゲ製作所さんに伺いました。
中小企業庁が実施している「元気なモノ作り中小企業300社」に認定された工場です。
主力商品は、「タップ加工装置内蔵の複合順送金型」です。???でしょうが、
つまり金型でプレス加工を行うと同時に、ネジきりの加工も同時に行ってしまおう
というもので、金型にねじ切り装置を組込む中々のアイデアものです。
特に田家(タンゲ)社長のこだわりとして、
「技術力というものは、いかに製造コストを下げてお客様に満足して頂けるか」
という思想をお持ちで、社長自ら携帯電話やPCなどの製品を分解して、切削物
のパーツを自社のプレス加工に置き換えできないかを日頃から研究されている、
いわば職人肌の社長さんです。中国にも負けない価格を日本で生産しようと
頑張っておられる姿勢は脱帽でした。
工場見学2件目は、立志塾2期生の三和精機さんに伺いました。金型工場とプレス工場
合わせて70名の中堅企業さんです。今は主に日立製作所の仕事が多いとのことですが、
数年前までは価格だけの競争に敗れ日立製作所の仕事は2割程度しかなかったとのこと。
しかし品質によるトラブルから同社に仕事が戻り9割が日立製作所の仕事のようです。
社長の磯前さんは設計上がりのエンジニア社長さんで、製品に対するこだわりがあちらこちらに伺えます。
設備も中型機械が所狭しと並び中々の活況ぶりでした。
そして工場見学最後は、磯前社長と同じ立志塾2期生の幸田商店さんに伺いました。
茨城県の産物の一つ、干し芋を加工販売している会社です。昨年、中国青島に行った際に、
同社の中国合弁工場を見学させて頂きましたが、茨城では当然ながら日本産にこだわり
付加価値の高い商品を創っています。そして鬼沢社長さんは4~5年前から茨城で
さつま芋を作るべく農業に参入する英断をしたやり手社長さんです。
干し芋というニッチな世界でいかに利益率を高めていくかということを理念とし、
今後はその利益をより川上である農業に投資していく、まさに今の時代に敵したやり方にて
手腕を発揮されていました。
皆さんタイプが異なる会社、社長さんではありましたが、今回も夫々勉強になるお話
を伺えて、立志塾の塾生を初め日立市全体で乗り切っていこうという思いを強
く感じた次第です。
その後、立志塾3期生の開講式に流れますが、それはまた次回と言うことで…
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▼▼大正8年創業の老舗刻印メーカー 3代目代表取締役花輪篤稔▼▼
刻印、刻印機という特殊な業界で世界を目指し、職人共々と日々全力疾走中!
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