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2009年01月22日(木)更新

開発ドラマ

最近読んだ雑誌の記事でホンダの「2代目フィット」開発秘話について書かれているものがありました。
フィットと言えば、2001年6月の販売から半年で10万台の販売を記録し、カー・オブ・ザ・イヤーを受賞、発売後6年間で累計200万台を突破したベストセラーであります。
その2代目フィットの開発を任された、いわば初代を超えなければいけない重責を任された、開発責任者の悪戦苦闘の記事でした。

ページ数にして数枚の記事でしたが、中身は読み応え大有り、色々と勉強になりました。
「コスト死守」を大前提に揚げ、しかも初代を超えるクオリティーを求める、相反することですが、最終的には前例に無いほどのコストダウンを実現、結果、2代目フィットは初代同様、11ヶ月販売No.1の金字塔を樹立しカー・オブ・ザ・イヤーを受賞したわけです。

その中でこんなことが書かれていました。

苦しみぬいた開発の中で、最後まで守り通した鉄則が一つある。それは高い開発目標を維持し続けたこと。もう駄目だと思って目標値を下げた途端、モチベーションが下がって気持ちが切れてしまう。開発メンバーには高い目標を持ち続けてもらい、その高い目標と制限を与えることが、クルマと人を成長させる。

経験を体感した含蓄のある言葉だと思います。
経営者や開発責任者にとって、そのハードルが高ければ高いほど、どのようにして息長くモチベーションを維持させるのか、「コスト」と「質」という半ば正反対の意味を持つ最大の課題をどう対処していくのか、考えさせられる記事でした。

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