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2010年04月14日(水)更新

石井次郎さんという人

中国深セン市にある日技城周辺の朝の光景は、なかなか見応えのある光景である。

弊社工場も入居している日技城で働くワーカーさんは2000名近く居るが、朝の通勤時間帯は、周辺の屋台で朝食を立ち食いしているワーカーさんたちでごった返している。

短時間に効率良く食事ができる方法としては最適だ。

通勤途中のバスから毎朝その光景を見るのだが、それこそ「生きる」というエネルギーで満ち溢れている光景である。

今朝も通勤バスの車窓から、いろいろなことを考えながら、いつもの光景を目の当たりにしていたのだが、ふと見ると制服に包まれたワーカーさんとは異なり、きれいな格好をしたいかにも日本人という男性が周りを物色しながら歩いている。

バスがその男性を通り過ぎた瞬間、あれ・・・石井さん?

そう、この深セン日技城の創設者でもあり、「望郷と決別を」という小説の主人公にもなり、私のブログでもちょくちょく登場しているI会長こと、石井会長が、ワーカーさんの立ち食いごった返す中を歩いているのである。

何だか隣の男性と話しているように思え、その場では窓を開けて声を掛けるのは流石に躊躇したが、バスが工場の入り口で止まると、迷うことなく石井さんの姿を追いに、私はバスから飛び降りた。

雑踏の中私もキョロキョロしながら石井さんが来ることを待っていると、いつもの姿で片手をポケットに突っ込み周りを物色しながら歩いて来た。

「おはようございます!」
「お、今週までこっち?」
「明後日にはシンガポールに・・・」
なんて挨拶話をしてから、「ところで歩いているんですか?」
「そうなんだよ、ミニバスで途中まで来ていてね、そこから歩いてくるの」
「へ~、大変ですね」
「でも、みんな旨そうに食べていないね」
「え?」
「見ていると安くでボリュームのある屋台が人気だね、味はどうでもいいみたい」
「???」
「やっぱり早々に、旨い朝食を提供してあげないとだめだね」
「はあ・・・」

どうやら話しをしていたように思えた、隣の男性も、そんなことはなく、じろじろと彼の食べ方を観察していただけのようだ、その姿が遠目でみると何だか話ながら歩いているように見えただけである。

なかなかいつもの朝の光景から、そこまで思いが到達する人はそうはいないだろう。どうも、石井さんが考えていることは私のような凡人とは全く違う次元のように思えてならない。

いつのときも、誰かの為に・・・ということなんだと思う。今よりも何とかしてあげようそれだけなのだ、その思いが、並々ならね、凡人ではないのだ。

なかなか石井さんを実践しようとしても、そう真似はできないであろう。

本当にすごい人がこの世に居るもんだ・・・。

私は朝から嬉しくなった。


▼▼大正8年創業の老舗刻印メーカー 3代目代表取締役花輪篤稔▼▼
刻印、刻印機という特殊な業界で世界を目指し、職人共々と日々全力疾走中!


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